失踪の真実 ④

投稿日:2009年8月19日(水)

失踪の真実・・・
ジェフリーは、グレイスのことが心配で仕方がなかった。
グレイスが、何か事件に巻き込まれたのではないか・・・とジェフリーは考えるようになっていた。
そして、ジェフリーは、自分もミンダナオのグレイスの実家に行ってみようと思ったのである。
しかし、グレイスの実家がミンダナオのどこにあるのかがわからない・・・
分かっているのは、グレイスが以前・・・
「私の家族は、北サンボアンガに住んでいる。」
・・・とジェフリーに言った言葉だけであった。
「北サンボアンガ」だけでは、グレイスの実家を探すことはできない。
ジェフリーは、部屋の中にグレイスの実家の住所が書いてあるものはないか探した。
一枚の領収書を見つけた。
グレイスが以前、家族にお金を送金したときの領収書であった。
そこには、グレイスの実家の住所が記載されていた。
北ラナオ・・・
北サンボアンガではない・・・
そして、その領収書の隅のところには、携帯電話のナンバーと思われる数字が、ボールペンで書かれていた。
ジェフリーは、これも何かの手がかりになるかもしれないと思い、
自分の携帯電話にそのナンバーを登録した。
2ヶ月後・・・
ミンダナオ島へ行くための旅費がたまったので、ジェフリーはミンダナオ島へグレイスを探しに行く準備を始めた。
そして、その日がきた・・・
ジェフリーがミンダナオ島への出発当日・・・
ジーナが見送りに来てくれた。
ジーナもグレイスのことを心配していた。
そして、ジェフリーは、ジーナに、
「何かわかったら連絡する」
・・・と言ってオサミス行きのフェリーに乗り込んでいった。
続く