フィリピン人の恋 その2 中編

投稿日:2009年3月19日(木)

59歳にして20歳の女性に恋をした老兵タタイ・・・
彼女が、彼氏と別れたとわかり・・・
タタイは、彼女に猛烈なアピールを開始するのである。
それから、タタイは、毎晩のように彼女と話すようになった。
そして、彼女の携帯番号をゲット。
携帯でのやり取りもできるようになった。
彼女は、ミンダナオ島出身。
家族を助けるために、セブで働き始めたのだという。
これを聞いて、タタイは、自分も彼女の家族を援助することを申し出たが、
彼女は、この申し出を受け入れなかった。
バイクをプレゼントしようとしたが、それも断られた。
どうやら、彼女には、あまり物欲はないようだった。
毎晩のように、彼女と交流し、親交を深めようとがんばるタタイ・・・
今は、彼女に彼氏はいない。自分が彼女をゲットする絶好のチャンスなのだ。
ある日・・・
思わぬ敵がタタイの前に現れた。
トルコ人の男が、彼女と親しそうに話していたのだ。
タタイは、トルコ人に嫉妬する。
そのトルコ人は、30から35歳くらい。
ここでビジネスをしているのだという。
実は、そのトルコ人も彼女のことを好きだったのだ。
彼女が、彼氏と別れたのを知り、付き合ってくれるよう申し出をしていたらしい。
しかし、彼女は、そのトルコ人はタイプではなかったらしく、断っていたようだ。
それを知ってタタイ・・・
こ、これは自分に気があるから、断ってくれたのではないか・・・
・・・と勝手に思った。
しかし、彼女のタタイに対する態度も、タタイに気があるような態度ではなかった。
彼女は、彼氏と別れて、今男と付き合う気になれないのだという・・・
タタイは、彼女をデートに誘うが、すべて断られた。
彼女は、なかなかの強敵であった。
そして、年が明け・・・2009年となった。
今年こそは、彼女をゲットしたい。
タタイは、心に誓う。
トルコ人は、もう自分の敵ではない。
もう他に敵はいないだろう・・・と思っていたその時。
彼女に新しい彼氏ができたらしいという情報が、タタイのもとに入ってきた。
タタイは、驚きをかくせない・・・
・・・なぜなら、彼氏らしい男など全く見当たらなかったからだ。
彼女からも、そのような男についての情報は聞かなかった。
タタイは、怒りを感じる。
2009年1月も中旬に差し掛かる頃のことだった。
続く

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