フィリピン人の恋 その2 前編

投稿日:2009年3月18日(水)

フィリピン人の恋・・・
日本と同じくして、フィリピンにもいろいろな恋愛話というのがあります。
自分の恋愛話よりも、他人の恋愛話というのは面白いもの・・・
さて・・・今回の主人公は、60歳に近いおじさんの恋・・・
タタイ・・・
周りからは、そう呼ばれている男性がいた。
その男性の年齢は、59歳。
タタイは、小さなローカルレストランを持ち、さらにアパートも経営していた。
お金にはそんなに困っていないようだった。
タタイは、自分のアパートに一人で住んでいる・・・結婚はしなかったようだ。
ある日、タタイがアパートの前の通りに椅子を置き、そこに座ってリラックスしていたとき、
一人の女性が、タタイの前を通って行った。
タタイは、その女性に目が釘付け・・・
その女性は、タタイのアパートのすぐ近くに部屋を借りているようだった。
初めてみたその女性・・・最近引っ越してきたのだろう。
彼女は、ショッピングモールで働く20歳の女性。背は低いが、すらっとした長く細い脚をしていた。
その女性の借りている部屋は、一階がカラオケができる飲み屋みたいになっていて、その2階に住んでいるようだった。
彼女が仕事を終えて帰ってくるのが、夜の9時ころ・・・
その時間、タタイは、アパートの前で彼女が通るのを毎晩楽しみに待っていた。
ある夜、仕事を終えた彼女は、すぐには部屋に入らず、彼女が住んでいる一階の飲み屋の椅子に腰掛け、何やら考え事をしていた。
タタイ・・・ これは話しかけるチャンスとばかりに、彼女に近づき声をかけた。
今晩は・・・、何かさみしそうな顔をしてけど、どうしたの?
彼女は、最初、少し驚いた様子だったが、すぐに微笑みを返してきた。
彼女の微笑みを見て、タタイ・・・、ますます彼女のことが好きになったようだ。
タタイは、彼女の隣に座り、いろいろと話をきいた。
そして、何故彼女がさみしそうな顔をしているのかがわかった。
彼女には、彼氏がいたのだ。
彼女は、彼氏のことをすごく愛していた。
しかし、その彼氏は、他の女を作って密会をしていたのだという。
そして、今夜、その彼氏と別れたということがわかった。
タタイ・・・ 同情するような態度を取りながら、心の中では万歳三唱を行っていた。
彼女は、彼氏と別れた・・・ということは、俺にチャンスが回ってきたということだ。
このチャンスを生かし、彼女をゲットしようじゃないか。
人生最後の大恋愛だ!!! ・・・とタタイは心の中で叫んだ。
それから、タタイの快進撃が始まる。
続く

「フィリピン人の恋 その2 前編」への2件のフィードバック

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    今回も盛り上がりそうですね!
    楽しみにしています。
    がんばれタタイ!

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