フィリピン人の恋 その2 後編

投稿日:2009年3月20日(金)

フィリピン人の恋・・・
59歳にして、20歳の女性に恋をしてしまった老兵タタイ・・・
彼氏がいなかったはずの彼女に、いつの間にか新しい彼氏ができていたとの情報を得る・・・
彼女に新しい彼氏ができたらしい・・・
そんな情報を得て、タタイは彼女に対して怒りを感じる。
何故だ・・・ 何故俺を受け入れてくれないのか・・・
どんなヤツだ。彼女の彼氏というのは・・・
昨年の12月に彼氏と別れた彼女・・・
一か月で新しい彼氏ができてしまった。
彼氏がいなかった期間、タタイは彼女に自分のアピールをしまくっていた。
しかし、彼女の態度は、タタイと距離を置いているような感じであった。
順調に進んでいる・・・と思っていたのは、タタイだけだったのである。
新しく彼女の彼氏となった男性は、彼女の住んでいる部屋のオーナーの友達であった。
男性は、週に3,4回、オーナーのもとを訪れていたのである。
男性が訪れ始めたのは去年の11月頃から。
彼女が今住んでいる部屋に引っ越してきたのも11月であった。
二人は部屋のオーナーの紹介で知り合ったのである。
当時彼女は、まだ前の彼氏と付き合っていた。
男性のほうにも彼女がいた。
二人は、当時お互いのことを、何とも思っていなかったのである。
そして、翌月の12月・・・ 同じ時期に2人は恋人と別れた。
彼女の部屋のオーナーは、2人が恋人同士になることを望んでいた。
年が明けて、彼女と男性は、次第に距離を縮めていく・・・
そして、ついに恋人同士となり、同棲を始めたのである。
タタイの知らないところで、彼女は恋をしていたのである。
タタイは、彼女に詰め寄った。
何故、新しい彼氏を作ったのか。何故私を愛してくれない・・・
彼女は、はっきり答えた。
あなたの愛は感じるけれども、私はあなたへの愛を感じない。あなたを愛せない。
ズキーンとくる彼女の言葉・・・
しかし、タタイは、彼女をあきらめきれない・・・
男性と別れるのを待つことにした。
タタイは、彼女の彼氏の悪口を回りの住民に言いまくっていた。
周りを味方につけようと考えていたのである。
しかし、彼女の彼氏というのは、えらく周りに評判がいい男性であった。
逆に、タタイは周りから反感をかわれてしまう。
そして、彼女の彼氏の悪口を言っていたことが彼女に知られてしまい。
彼女は、タタイに激怒した。
それでも、彼女をあきらめられないタタイ・・・
彼女と彼氏を別れさせたくて仕方がなかった。
タタイは、彼女に一緒にボラカイに行こうと誘ってみた。
ボラカイは、フィリピン人誰もが行ってみたいと思っているところであった。
しかし・・・
彼女は、彼氏と一緒に過ごしていたほうが楽しい・・・という。
タタイ・・・撃沈である。
なかなかうまくいかないタタイ・・・
いらいらして、また彼女の彼氏の悪口を周りに言い始めた。
そして・・・
再び彼女に、彼氏の悪口を言っていたことを知られ、
今度は、彼女から蹴りを食らう羽目に・・・
それでもあきらめないタタイ・・・
周りの目から見ると、異常であった。
タタイは、彼女に狂ってしまったのだ。
現在もタタイは、彼女が彼氏と別れるのを待っているという。
それを彼女は知っている。彼女は、彼氏と別のところに引っ越そうか考えているようだ。
もし彼女が、彼氏と別れても、彼女はタタイを選ぶことはないだろう・・・
タタイの恋に勝利する日は決してこない・・・
終わり

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