フィリピンタイム…
フィリピンに滞在していると時々「フィリピンタイム(フィリピーノタイム)」という言葉を耳にする。
「フィリピンタイム」とはどういう意味なのか・・・。
例えば、フィリピン人と待ち合わせをする。10時00分が待ち合わせ時間だとすると、日本人は待ち合わせ時間の約10分前には到着している。恐らく相手を待たせては申し訳ないと気持ちがあるから早めに到着をしようとするのであろう。これは日本では当たり前に行われていることである。
しかし、
フィリピンでは、フィリピン人が待ち合わせの10分前に到着するということなどありえない。
日本人であれば、待ち合わせ時間を過ぎても相手が姿を見せなければ、「どうしたんだろう」などと心配になるはずである。
そして、待ち合わせ時間から30分ほど過ぎたとき、ようやくフィリピン人が現れるのである。
日本人であれば、なんで遅れたのか理由を聞くと思う。
フィリピン人にとっては遅れた理由など全くない。ただ遅れただけなのである。
しかも、遅れたため、相手を待たせてしまって申し訳ないとは全くこれっぽっちも思わないのである。なぜなら、遅れるのがあたり前だからである。
「何故、遅れたんだ」と叱るようものならば、逆切れしてくる始末である。
フィリピン人と待ち合わせ等をする場合は、相手は30分ほど遅れてくると初めから思っておいたほうがいい。
10時00分に待ち合わせをするならば、10時30分頃に待ち合わせ場所に到着すればいいのである。
上記のフィリピン人の考えている時間のことを「フィリピンタイム」という。
仕事などに関しても、このフィリピンタイムとう言葉が使われる。
問い合わせをした ⇒ 確認して連絡すると言われる ⇒ いつまでたっても回答が来ない。このような状況もフィリピンタイムだから・・・というように使ったりする。
フィリピン人たちと一緒に何かをするときには、このフィリピンタイムを理解しておかないとストレスで体がおかしくなってしまう。
一点、フィリピン人でも時間をきっちり守ることがある。
それは、食事の時間。
食べるのはオンタイムなのである。
フィリピン人の腹時計は、フィリピンタイムにはならないようだ。