あるフィリピーナの過去・・・
人は、それぞれ違った人生を歩んでいる。そして、その過去には、さまざまなドラマが起こっている。
今回の主人公は、ある夫婦・・・
セブシティから少し南に行ったところにある町カルカル・・・そこにある家族が住んでいた。
男性の名前はF。彼には妻と子供2人。
妻は、家で子供の面倒を見ながら家事を行い、Fは毎日仕事・・・
Fの仕事は、警察官だった。
忙しい毎日を送っていたFが、突然仕事を辞めてしまった。
子供はまだ小さく、学校にも通わないといけない歳。
お金がまだまだ必要だった。
何故。Fが仕事を辞めてしまったのかはわからない・・・。
子供のためにも、お金を稼がなくてはならない・・・
Fの妻も仕事を探す。しかし、学歴のない彼女には仕事がなかった。
妻には、セブシティにバーで働く友達がいた。
その友達に、何かいい仕事はないか聞いてみた。
すると、彼女の友達は高い給料の仕事を紹介してきた。
その仕事とは、バーのダンサーであった。
Fもいろいろと仕事を探してみるが、なかなかいい仕事は見つからない・・・。
妻が、バーで働くと言い出したとき、Fは妻を引きとめることはできなかった。
なぜなら、彼らには、仕事を選んでいる余裕はなかったのだ。
Fと妻は、子供たちを親戚に預けて、セブシティみ住みながら働くことにした。
彼らは、妻の友達の部屋に転がり込み、そこで生活を始めることになった。
続く
あるフィリピーナの過去 第4話 ①
投稿日:2009年7月5日(日)