フィリピン人の恋 第3話 ⑤

投稿日:2009年7月17日(金)

フィリピン人の恋・・・
Kの隣の部屋に引っ越してきた男性Y・・・
時間が経つにつれ、2人は仲良くなり、ついに恋人同士となる。
そして、2人は同棲を始めた。
Kの仕事は、ショッピングモールのセールスレディ。
この仕事は、6か月契約なため、6か月後には、また仕事を探さなくてはいけない。
Kが仕事を探している間、YはKの面倒をよく見てくれた。
KはYの妻になったような錯覚を時々起こしていた。
Kは、仕事をしていない間、掃除、洗濯、炊事などをやっていた。
そして、寝る前などは、Yと2人でベったリしながら、おしゃベりを楽しんだ。
Yの右腕には、大きな切り傷の痕があった。
Kは、その傷をさすりながら、Yと話をするのが好きであった。
そのYの切り傷は、10年ほど前にジプニーに接触してできた傷だという・・・
Kは寝ているときも、Yのその傷をいつもさすっていた。
Kは、なかなか新しい仕事が見つけられずにいた。
Kの実家からは、お金を送金してほしいとの催促の電話がかかってくるようになっていた。
弟や妹を、学校に通わせなければならない・・・そのためにはお金がいる。
今までよりも高い給料の仕事が必要となっていた。
しかし、そう簡単に高い給料の仕事は見つからない。
高卒程度の学歴では、高い給料を得るのは難しかった。
そして、Kは、家族のために、ある高い給料の仕事をすることを決意する・・・
その仕事とは、バーのダンサーであった。
続く 

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