よみがえる青春 ミスターの場合 ②

投稿日:2009年8月6日(木)

よみがえる青春・・・
空港に向かう電車内・・・
そこにミスターはいた・・・
座席に座っているミスター・・・
満員電車にもかかわらず、足を組み本を読むミスター・・・ 周りの迷惑などお構いなしである。
そのミスターが手にしている本・・・それは・・
「地球の歩き方 セブ・ボラカイ編」
セブについての知識が全くと言っていいほどないミスター・・・
セブについて勉強中である。
ミスターが手にしている本は、すでに手アカで黒ずみ、大切と思われるところには赤線が引いてあった。
飛行機に乗るミスター・・・
実は、飛行機に乗るのは人生初であった。
やや緊張気味のミスター・・・
飛行機が離陸した。
その瞬間、体が少し浮いたような感覚になる。
それを感じたミスター・・・
座席にしがみつく。
窓の外の景色を見る余裕は、ミスターにはなかった。
機内で映画が上映された。
ミスター・・・ 眼は映画を見ているのだが、頭の中はセブのことでいっぱいであった。
ミスターは、セブへ出発する前日、会社の社員から言われたことを思い出していた。
「セブには、きれいなおねえちゃんが、たくさんいるらしいですよ。なにをするのにも安いし、あまり、遊びすぎないようにしてくださいね。はっはっは。」
ミスター・・・
頭の中は、きれいなおねえちゃんのことでいっぱいであった。
続く

「よみがえる青春 ミスターの場合 ②」への5件のフィードバック

コメントは受け付けていません。