失踪の真実・・・
もう、ジェフリーの怒りは、誰のにも抑えられる状態ではなかった。
そして、ジェフリーは棒でグレイスの腕を殴りつけた。
骨が折れた。
それでも、ジェフリーはグレイスの両腕を殴り続けた。
もう骨は、コナゴナになっているであろう・・・
両足も殴りつけた。
恐らく、レイナンとグレイスは、二度と手足は使えないであろう・・・
家の中は、レイナンとグレイスのうめき声だけがひびいていた。
ジェフリーは、レイナンをグレイスの隣まで引きずっていき、二人をならベた。
二人は、服も何も着ていない・・・
ジェフリーは、二人をにらみつけ、そして、家から出て行った。
ジェフリーは、男性との待ち合わせ場所であるサリサリストアに向かい、そこで男性を待った。
少ししてから、男性がトライシクルに乗ってやってきた。
バックを2つ持っていた。
男性は、カガヤン・デ・オロへ行き、そこからフェリーに乗ってセブに向かうという・・・
ジェフリーと同じくセブに向かうのだ。
ジェフリーは、トライシクルに乗った。そして、出発した。
「女と話は終わったのか?」
男性が訊いてきた。
「ええ、終わりました。」
「そうか・・・もうスッキリしたのだな。」
「はい。」
「女なんて、所詮そんなもんだ。ほかの女を探せよ。すぐに他の男について行くような女でなく、自分だけに尽くしてくれるような女を。」
トライシクルは、坂道をゆっくり下りて行った。
太陽の日差しがきつい、ミンダナオの朝の出来事だった。
マニラ・・・
あれから、5年が経っていた。
「パパ、パパ」
ジェフリーは、子供の声で我に帰った。
女の子が、母親と手をつないで、ジェフリーのほうへ歩いてきていた。
ジェフリーは母親の顔を見た。
女の子の母親は、ジーナだった。
二人は、4年前に結婚して、マニラに移ってきたのだった。
「パパ、アイスクリーム食ベたい。」
女の子が、ジェフリーの手を握ってそう言った。
「よし、アイスクリームを食ベに行こう。」
ジーナがほほ笑みながら、ジェフリーと腕を組み、歩きだした。
ジーナは、ジェフリーに話しかけた。
「さっき、何考えての?」
「ああ、5年前に、ミンダナオへグレイスを探しに行った時のことを思い出してたんだ。」
「ふ~ん・・・。もし、グレイス・・・どこ行っちゃったのかしらね。」
「さあ・・・」
そして、少し沈黙が流れた・・・・
ジーナが話し始めた。
「もし、グレイスとレイナンが、駆け落ちしなかったら、私たちは結婚してなかったかもしれないわね。」
ジェフリーが、驚いた表情でジーナを見た。
「お前、何でグレイスとレイナンが駆け落ちしたって知ってるんだ。俺は一言も言ってないぞ。」
「いいじゃない、そんなこと。もう昔のことなんだから・・・」
そう言って、ジーナは微笑んだ。
「そうだな・・・・もう、昔のことなんだよな・・・」
終わり
失踪の真実 最終回
投稿日:2009年8月31日(月)
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